ACTy ナースのもつ6つの看護実践能力と教育内容の構造

国立病院機構が目指す看護師像を「ACTy ナース(アクティナース)」と呼びます。
ACTy ナースとは、6つの看護実践力を備え、国立病院機構の理念に沿った看護を実践できる看護師を称しています。それは、「看護職員能力開発プログラム」によって学び、理論と技術をもって実践し、看護を創造する看護師のことです。その学びと創造を基に、日々体験する看護を振り返るという過程を続けることで、一歩ずつ着実に看護実践能力を養うことができます。高い倫理観に基づき、国立病院機構の看護師として誇りをもって活き活きと働き、役割を果たせるよう自己の能力を養っていきましょう。

ACTy ナースのもつ6つの看護実践能力と教育内容の構造
  • アクティナース1
  • 高度な専門的知識・技術を有し、主体的に実践できる
  • アセスメント
  • 状況に応じた看護
  • アクティナース2
  • 高い倫理観に基いた質の高い看護の提供ができる
  • 倫理
  • 意思決定支援
  • アクティナース3
  • 多職種と協働し、看護の役割を発揮する
  • 役割遂行
  • 多職種協働
  • アクティナース4
  • 病院経営に参画でき、看護のマネジメントができる
  • ケアの質
  • 経営参画
  • アクティナース5
  • 後輩と共に学び合い、自立した看護職になる
  • セルフコントロール
  • 後輩支援
  • アクティナース6
  • 臨床看護研究ができる能力を有し、看護を創造する
  • リフレクション
  • 研究的態度

看護師能力開発プログラムに基づきACTyナースの能力を習得

看護職員能力開発プログラム
国立病院機構に入職すると、最初はACTyナースの能力を段階的に習得することからはじめていきます。
ACTyナースのもつ6つの看護実践能力それぞれを看護職員能力開発プログラムに基づいて、段階的に習得できるように体系化し、キャリアラダー5段階としています。
看護職員個々に応じた支援が行えるよう研修や支援を行っています。
  • レベル1
    看護実践に必要な基本的能力を習得する
  • レベル2
    1. ①根拠に基づいた看護を実践する
    2. ②後輩と共に学習する
  • レベル3
    1. ①個別性を重視した看護を実践する
    2. ②看護実践者として、後輩に支援的役割を果たせる
  • レベル4
    1. ①後輩の学習を支援する
    2. ②チームリーダーとしての役割行動がとれる
  • レベル5
    専門性の発揮、管理・教育的役割モデルとなり、研究的に取り組む

※日本看護協会「看護師のクリニカルラダー」との互換性をもち、継続したキャリアアップが可能な内容となっています。